FREECELL vol.55

『Gメン』の峠本悠悟プロデューサーは出版元に映画化依頼のコンタクトを取った時、既に「主人公の門松勝太は岸 優太さんでいきたい」ということを映画化の絶対条件として決めていたそう。
原作漫画は、勝太を岸くんに寄せたわけでは決してないのに、発する空気感や憎めないキャラクターのシンクロ率が異様に高く、名前まで似ている！　映画初主演作にして、作ろうとしても絶対に作れないこういう強い引きがあるのが、きっと岸 優太という人の役者としての天運というやつなのだろう。
実写化に際して『おっさんずラブ』を大ヒットさせた瑠東東一郎監督の登板が決まったこともあり、映画『Gメン』は田中 圭が重要な役どころで出演。ハイクオリティなエンターテインメントムービーになっている。
そして、今回『Gメン』の舞台裏について余すところなく語ってくれた岸くんに対面したあと思った。映画『Gメン』は学校が舞台の巨大な学園祭ムービーとも位置づけられ、その正しい楽しみ方としては、まず前夜祭として今回の記事をはじめとする事前のパブ露出を楽しみ、8月25日の公開日には本祭として映画本編を楽しみ、公開中は出来れば何度も劇場に足を運んで、個々で『Gメン』後夜祭まで開催すべきだと（実際、筆者は既に試写会に2回行って、初見の時とは違う発見をたくさんしました！）。
純度100%の岸 優太がスクリーンに刻まれた『Gメン』は、彼と仲間たちがスクリーンで躍動する数々のシーンを劇場で堪能すべき、青春映画の新定番だ。

以下見出しより
（子供時代の映画体験に関して）
「『少林サッカー』を観て自分もこの技をサッカーをやる時に使えるんじゃないかと思って、トレーニングをしたこともあります。『ベスト・キッド』も主人公の少年がしているトレーニングを真似して自分でもトレーニングしてました。子供の頃は映画を観てハマると、自分もその主人公みたいになれるんじゃないかと思って、必ず主人公がしているトレーニングをしていました」

（『Gメン』後半の先輩の八神（田中 圭）が“お前、水臭いな。走り疲れたら頼れって言ったろ”というシーンに関して)
――岸さん自身は水臭いところはありますか？
「水臭いのは嫌なタイプです（笑）。だから、あのシーンでは勝太が自分のプライドを押し殺して、初めて自分の弱さを人に対して見せているのを是非注目して観てもらいたいですね」