FREECELL vol.63
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FREECELL vol.63

  • 本体価格 ¥907
  • 発売日 2024.05.07
  • コード 62490-23
表紙巻頭特集
“恋愛演出家”京本大我ד透明な個性”古川琴音の初共演作『言えない秘密』表紙巻頭12ページ対談
“恋愛演出家”京本大我ד透明な個性”古川琴音の初共演作『言えない秘密』表紙巻頭12ページ対談

以下リードより

ピアノ留学から帰国し、音楽大学に復学した湊人(京本大我)は 、取り壊しが近い旧講義棟の演奏室で、神秘的なピアノを奏でる雪乃(古川琴音)と出会う。今までに耳にしたことのない美しい旋律に強く惹かれた湊人は雪乃に曲名を尋ねるが、「それは秘密」と耳元で優しく囁くだけだった。雪乃に会うたびに心惹かれていく湊人はトラウマだった音楽に向き合うことができるようになっていく。しかしある日突然、彼女は目の前から姿を消してしまい—–。
という筋立てでショパンの「ノクターン」が重要曲としても登場する『言えない秘密』にちなみ、今回はトイピアノをプロップにしてクラシックモードな撮影をしてみました! 予想以上に素敵な仕上がりになったのは、やはり京本さんと古川さんのお人柄の賜物。ハードな二人乗り撮影で湊人として何度も自転車を漕ぎ、カメラが回っていないのに、古川さんを後ろに乗せてスタート地点まで戻る京本さんの自然な優しさ。本作の撮影直前に仔猫の捨て猫に出会い、ご親族に協力してもらいながら、無事育て上げ、今では唯一秘密を言える飼い猫のムーを愛してやまないという古川さんのナチュラルな慈悲深さ—-『言えない秘密』はそんなお二人の優しさが連弾で奏でられる湊人と雪乃の「出会いパート」が特におすすめです。対談テキストで京本さんは古川さんの発言に何度も「素敵です」と言っていましたが、8年ほど前まだ不安定な時期に戸塚祥太さんからもらった“大我は勝つ男だから”という言葉を今も心に刻んでいる京本さんも、もちろん素敵すぎました!

以下見出しより

―バラエティでの京本さんの恋愛に関するトークを聞いていると、自分で自分の恋愛を盛り上げる演出をしている恋愛演出家だと思うのですが、京本さんは恋人同士にも秘密は必要だと思いますか?
京本「難しいんですけど、秘密はあっていいかなと思います。秘密を貫けるなら。このことは打ち明けてもいいかな、このことは話さない方がいいかな、と判断するのは、相手の性格にも関わってくることだと思うんです。話してしまうことで、お互いの関係が悪化してしまうことがあるのなら、僕はそのことは秘密にしておくべきなのかな、と思います」
古川「私も秘密はあって当然だと思います。逆に秘密がない状態の方が難しいと思います」

古川「(メインビジュアルになっている)自転車の二人乗りのシーンで京本さんの優しさを特に感じました。このシーンは何度も撮り直したんですが、カメラも併走して撮るのでスピードもあり大変でした」
京本「自転車の二人乗りってしないので、そんなすぐに器用にはできないので結構苦戦はしました」
古川「そんな状況なのに、京本さんが優しいのは撮り終わった後、ちゃんとスタート地点まで一緒に乗せて戻してくれるんですよ!」

佐野晶哉がカメラマン役で出演する『明日を綴る写真館』にちなみカメラと劇中に登場する犬をモチーフにした犬のぬいぐるみで特写&4000字の深掘りインタビュー12ページ

以下リードより

さびれた写真館を営む無口なカメラマン・鮫島(平泉成)。彼の写真に心を奪われた気鋭カメラマン・太一(佐野晶哉)は華々しいキャリアを捨て、弟子入りを志願する。家族とのコミュニケーションすら避けてきた太一は、訪れる客と丁寧に対話を重ね、カメラマンと被写体という関係を超えてまで深く関わる鮫島の姿に驚きを隠せない。人々の抱える悩みや問題のために必死に奔走する鮫島に振り回されながらも、自分に足りないものに気付き始める太一。同時に、鮫島とその家族にも目を背けてきた“想い残し”があることを知る。変わりゆく太一が、悔いのない未来のために踏み出した一歩。その先に続く、思いもよらない奇跡に涙する――。
平泉成俳優生活60年にして初の主演作というのが話題になっている6月7 日(金)公開の『明日を綴る写真館』 。この映画のヤングパートの主役ポジに当たるのが佐野晶哉だが、忘れてならないのは『20歳のソウル』を企画・監督した秋山純と同作の脚本を手掛けた中井由梨子が同じ座組みで立ち上げた本作での太一役は、佐野晶哉のために用意されたもので、セリフもキャラクター造形も全て佐野晶哉の当て書きであることだ。秋山・中井コンビは現状映像業界一の佐野晶哉推しで、本作も来るべき佐野晶哉の映画初主演作へのステップとして制作したのでは?と思わせる(その証拠に、彼のドラム愛やバンドで演奏することのこだわりを、映画のヤマ場に入れ込んでいる)。『明日を綴る写真館』の太一は言わば俳優・佐野晶哉の“愛あるコンポジット”になっているのだ。そこで以下では本人としては、秋山・中井コンビの”佐野晶哉 プロの推し活”についてどう思っているのか、という核心部分から話を訊くことにした。ビジュアルは『明日を綴る写真館』の二大重要ファクターのカメラと飼い犬(にちなんだ犬のぬいぐるみ)を使って、今まで見たことがない佐野晶哉の表情を撮ることを心掛けた。

以下見出しより

「映画の最初の方の(冷たい)太一みたいな部分も自分の中にはあると思います。冷静で人に興味を持ちすぎないから、人見知りじゃないふりもできるし、社交的なふりもできるのが太一、と脚本家の中井由梨子さんは書いていて、それは僕の性格をすごく的確に捉 えてもらっていると思いました。原作の太一は人と付き合うことが苦手で、できないタイプだけど、中井さんが書かれた太一は人と付 き合うこともできるけど、そうしないんです」

「(『明日を綴る写真館』の)結婚式のシーンで、僕がドラムを叩き終わった後、 熱狂が吹き上がってるような空間でみんなが笑顔になっているんですが、その瞬間を残したいと思った太一がカメラを奪い返して”鮫島さん並んで! ”と写真を撮るんですが、あのシーンは生の楽器の音楽があったからこそ、あの空気感が出たと思うんです。 それは普段Aぇ! groupでバンドしてるときとすごく感覚が似ていて、胸が熱くなりました」

FREECELL vol.61表紙巻頭『祭 GALA』の編集後記的『祭 GALA』鑑賞記 GALA三銃士はどんな演出とパフォーマンスをしたのか? ダルタニャンは現れたか? 『祭 GALA』を4つのパートの写真から考察する8ページ

以下見出しより

大きな話題を振り撒きながら無事初演が終了した『祭 GALA』。ご覧になった方は新橋演舞場 横の公園の桜の美しさと共に “全部盛り”と言うのが適切な、三人の圧倒的なパフォーマンスを 「春の日の夢」として記憶されていることと思いますが、以下では初日前ゲネプロの各パートの 写真を大判で掲載して、それぞれのパフォーマンスと演出に関する感想戦をやりたいと思います!