別冊spoon. vol.82
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別冊spoon. vol.82

  • 本体価格 ¥907
  • 発売日 2024.09.10
  • コード 62490-38
表紙巻頭特集
渡邉美穂×木村柾哉『あたしの!』表紙巻頭撮りおろし対談14ページ対談!
渡邉美穂×木村柾哉『あたしの!』表紙巻頭撮りおろし対談14ページ対談!
以下特集リードより

最終盤に差し掛かった『虎に翼』で戦後間もない時代に仕事での自己実現と妊娠、出産の間に揺れる女性判事補・秋山真理子を好演したのが話題になった渡邉美穂。全国11か所を回るファンコンツアーの開催が迫っているINI のリーダー・木村柾哉。二人が共に映画初主演を果たすのが11月公開のW主演作『あたしの!』。渡邉美穂は原作者の幸田もも子作品の昔からの読者で、当然『あたしの!』の原作も精読していたそうで、原作ファンにも納得してもらえるよう主人公のあこ子の再現性に務めたそう。一方、かなりの映画好きという木村柾哉は、以下の見出しを一読してもらえればお分かりのように、自身が演じる王子様的存在の直己に恋心を寄せるあこ子と充希(齊藤なぎさ)の、劇中での繊細な心の動きをかなり深部まで読み切って直己を演じていて、各シーンをテンプレの胸キュンに留まらない奥行きのある恋愛心理の攻防戦にまで昇華させている。というわけでかなり”語れる二人”なので、以下では誌上オーディオコメンタリーというノリでいち早く『あたしの!』をロング対談という形式で14ページに亘って大特集します!

以下見出しより

(映画のクライマックスで主題歌のINIの「Break of Dawn」が流れた時の気持ちについて)
渡邊「本当にすごい絶妙なタイミングで流すところに感動しました。「Break of Dawn」って儚さを感じさせる曲なので、4人が友情と恋愛とのもつれなど、いろいろなものを乗り越えて成長していって、最後のこの主題歌が流れることで、物語をすごく綺麗にまとめてくれる、大きな役割を果たしてくれている曲だなと思いました」

木村「アップテンポじゃない曲なのが、より映画のいい雰囲気を作れているなと思って、嬉しくなりました、それに「Break of Dawn」が流れる頃には(メインキャラクターの4人が)みんな少し大人になっているんですよね」

渡邊「原作の幸田もも子先生が『あたしの!』の原作テイストで、私と木村さんに寄せてくださったあこ子と直己のイラストを描いてくださったんですよ! 学生時代ずっさ幸田先生の作品を読んでいたので、あの幸田先生が自分のためにイラストを描いてくれるなんて思いもしなかったので、本当に幸せだなと思いました」

木村「直己は帰国子女なので自然に英語が出るんですけど、最初の英語のセリフがちょっと難しくて、木村柾哉の英語力的に発音よくセリフを言うのが大変でした。頑張ったので直己の帰国子女感がうまく出ているかどうか、ぜひ見ていただければと思います」

(映画の中で重要な役割を担う齊藤なぎさが演じる充希について同性としてどう思うか?という質問に)
渡邊「渡邊美穂個人としては、充希みたいなあざとさがある子って、すごく羨ましいなって思います。自分の好きな人を充希と取り合ってるのであこ子にとってはライバルなんですけど、私は原作も読んでいるので充希はすごくつらい経験もした上でのあの性格になってるを知っているので、映像を通しても充希というキャラクターにすごく寄り添いたいな、と思いました」

(あざとい女子の充希について異性としてどう思うか?という質問に)
木村「僕はいろいろな恋愛のアプローチの形があると思いますので、充希のやり方も全然間違いじゃないと思いますよ。あざとさに気づけた瞬間に僕は”頑張ってて可愛いな”と思います。あざとさも頑張ったあざとさは可愛いなって(笑)。あからさますぎるとちょっと嫌かもしれないですけど」

(それぞれが好きなシーン)
渡邊「土砂降りの雨のシーンが特に好きです。あこ子と充希がいろいろと揉めてしまって、ちょっとみんなの関係性が一回ちょっとぎくしゃくしてしまうシーンなんですけど、私はあそこだけ違う映画みたいな感じがするんですよね。それがこの映画にとってはすごく大きなアクセントになっている感じがします。あの時あそこにいた4人は、本当にみんなが集中して全身全霊で本気でお芝居をしていたので、ぜひ注目して観てほしいなと思います」

木村「僕はあこ子が直己と仲がいい成田に直己の情報を得るためにめちゃくちゃ追いかけているシーンが大好きです。いついかなるときも成田のいる場所に現れるあこ子がすごく面白くて、めちゃくちゃ笑えると思います」

『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!』長縄まりあ×関根明良 ×高橋李依 鼎談16ページ