spoon. 164号
- 本体価格 ¥907
- 発売日 2025.02.28
- コード 05475-04
- 表紙巻頭特集
- 龍宮城 2.22日本武道館「アフターアワーズ」表紙巻頭12ページ!
- spoon.4月号龍宮城巻頭記事と連動! 超私的「〜裏・裏・裏島〜」レビュー
- 武道館のセンターステージとメインステージの距離を上手く使い、演劇性の高いステージングが印象的だった2/22(土) 龍宮城 日本武道館「表国」。それもあって、2部の「〜裏・裏・裏島〜|ではきっとより龍宮城の生身感を出した『0年0組 -アヴちゃんの教室-』にまつわる演出があるだろうなと思ったのは、事前に以下のようなメンバーの発言を聞いていたからだ。
冨田「龍宮城はこの7人で良かったなって本当に心の底から思ってもらえるようにするのが『0年0組』の仲間に対しての誠意かなと思うので。お客さんと楽しむライブでもありますけど、『0年0組』を去っていったメンバーに対する僕たち7人の思いを、覚悟としてちゃんと見せないといけない武道館でもあるという思いで挑もうと思っています」
(2/28発売spoon.4月号 龍宮城記事より)しかしながら、まさか1曲目が、教室で7人に与えられた紫のジャケットの制服を纏って歌い上げられる0年0組の「校歌」だとは思わなかった。そしてアンコールで披露された「WALTZ」の歌詞にシンクロして降り注ぐ花吹雪は「表国」のオープニングでも使われていた。その、どこか卒業式をイメージさせる演出にステージを見つめていた0年0組の”同窓生”たちはきっと感じ入るものがあっただろう。
「校歌」、「RONDO」、『0年0組 -アヴちゃんの教室-』で7回「バイオレンス」を歌わせる恐怖の課題、通称「エンドレスバイオレンス」を彷彿とさせる半音ずつ上がって行く「裏島」3連打。そして、この回でピアノ弾き語りで「BOYFRIEND」を披露したKENTはMCで武道館を「修行」と語っていた。それもあって、KENTが『ベスト・キッド』のダニエル少年、アヴちゃんがダニエルの空手の師匠ミヤギに重なって、ちょっと微笑ましく思えた。(武道館公演を終えて)
KEIGO「目標が一つ叶ったという達成感を味わうというよりも、より大きい場所でのライブや、よりたくさんの人に龍宮城の音楽を聴いてもらうことなど、本当に先を先をと、貪欲に進んでいけたらなと思います」
(同じく2/28発売spoon.4月号 龍宮城記事より)以上の発言はメンバー全員の総意だろう。最後に上記掲載の表紙撮影の裏話を。撮影は所属事務所のミーティングスベースのテーブルを片付けて、武道館上部の黄金の玉ねぎ(正式名称・擬宝珠)をモチーフにして金のバック布で撮影したのだが、そのテーブルの片付けをなんとメンバー自身がごくごく自然にやってくれた! そんなメンバーのベスト・キッドぶりを目の当たりにしたこともあって、今回の表紙巻頭が龍宮城がこれから起こす大渦の序章になってほしいと願う次第だ。
以下表紙巻頭以外のコンテンツも大充!
- 宮世琉弥『顔だけじゃ好きになりません』12ページ
- 以下見出しより
(『顔好き』の原作者の安斉かりん先生とは)
「(撮影現場で)お会いしました。そこでクランクイン前にお忍びで国際フォーラムの僕のライブに来てくださっていたことを聞いてびっくりしました。お会いした時に、 “写真集も買いました、DVDも買いました”と言ってくださって、本当に良い方すぎる!と思いました。まさか原作者の方が僕の推し活をしてくれるとは思わなかったです(笑) 」 - 長尾謙杜×當真あみ『おいしくて泣くとき』12ページ
- 以下見出しより
長尾「當真さんとは4つ離れているので、教室に行って違和感がない同級生感が出せたらいいなと思っていたんですけど、 共演してみると、當真さんはしっかりしてはって、精神年齢が僕より高いんじゃないかと思いました(笑)。『おいしくて泣くとき』のプロデューサーは以前「メンズ校」というドラマでグループ全員でお世話になった方なんですが、すごく明るい方なので、比較的重いシーンを撮った後もネガティブな感じになることはなかったです」
- 萩原利久×河合優実『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』12ページ
- 以下見出しより
河合「(受験生の頃)気分転換に映画を観に行ったら、そこで同じ映画を観に来ていた人の中に、映画学校に通って自主映画を撮っている方がいて、後日ネットで私を探し当てて、SNSにメッセージが送られて来たんです。 “あの日映画館にいましたよね? 僕の映画に出てくれませんか?”って。それがデビュー作です」
萩原「その自主映画の方が河合さんを探し当てたように、結局行動からしか人生は拓けないんですよね。僕も元々をたどれば、小島よしおさんに会いたいという動機で小学生でこの仕事を始めたんですよ。その後、菅田将暉さんのドラマで弟役を演じて、その時に”ちゃんと俳優をやってみたい”と思って、今の事務所に履歴書を送ったんです」
- 『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』
- 主演のティモシー・シャラメとヒロインのエル・ファニングのコメントも交えて、若き日のボブ・ディランの創作のメンターだった女性をあえてフィクション化した理由を深く論考する10ページ
以下リード文より
『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』はノーベル文学 賞も受賞したレジェンド・アーティスト、ボブ・ディランの若き日の数年間を、ティモシー・シャラメ がボブ・ディランの楽曲の歌唱シーンを含め、完璧になりきって演じているのが話題。早速試写を 拝見したところ、ティモシー以外でも、当時のボブ・ディランと付き合っていて、ディラン作の「風に 吹かれて」のカヴァー曲をヒットさせたことでも知られているジョーン・バエズをモニカ・バルバロ がこれまた歌唱も含めて完璧に本人を憑依させた演技をしているのがとても印象的だった。しかし、一点とても気になる史実改変があったので、以下ではその点に絞って本作を語ることにする。